■ ドメーヌ・ドゥデ・ノーダン

ドメーヌ・ドゥデ・ノーダンは、サヴィニー・レ・ボーヌの歴史あるドメーヌです。

設立は1849年に遡り、160年を経た現在も家族経営を続けることにより、外部の影響や潮流に流されることなく、独自のアイデンティティーを守り、細部までこだわった良識あるワイン造りを貫いています。量産や売り上げの拡大を追求することなく、醸造や熟成についても妥協することはありません。設立当初から拠点となっているコート・ドールの中心地サヴィニーにある地下セラーは、全てのボトルが最適なコンディションで保管できる環境を備えています。それぞれの気候風土と区画を尊重するという原則に基づいてワイン造りを行い、少量生産によってのみ、テロワールを尊重できると信じています。この本物へのこだわりを貫くため、ブレンドは一切行いません。

『起源に忠実に』という原則は、ブドウ造りにも活かされています。その区画の真の特徴を捉え、最も熟した、最も美しいブドウを収穫するために、絶えず細心の注意を払っています。また、パートナーを選ぶ際にも常にその信念を共有します。
第二次世界大戦の戦禍を逃れた古い地下セラーには、数多くのオールドヴィンテージのワイン(古いものでは1929年まで)が、理想的な熟成環境の下に保管されています。

1933年以降、ボーヌからコルトンの丘を覆う5つの村に、約15ヘクタールに及ぶ畑を所有し、樹齢50〜70年、あるいはそれ以上の古樹もあります。独自の厳格な基準により収量コントロールを行い、ブドウ栽培はリュットレゾネ(減農薬)の原則に基づき、殺虫剤等の化学薬品の使用を最小限にとどめる有機農法を採用しています。ブドウの樹と生態系のバランスを保つために馬による耕作も行っています。また、必要に応じて7月頃グリーン・ハーヴェストも実施しています。

手収穫されたブドウ(ピノ・ノワールとシャルドネ)は、小さな収穫箱に入れて運び、選果台で丁寧に選別後、多くは徐梗されます。ヴィンテージにより異なりますが、温度管理をしながらゆっくり時間を掛けて発酵し、緩やかに圧搾することにより、収穫量に関わらずそれぞれの区画の個性を引き出し、自然を尊重したスタイルを守っています。また、土壌とそれぞれのヴィンテージの特徴を活かした最適なブドウを収穫することに、特にこだわっています。

熟成には、フランス産のオーク樽のみを使用し、9〜18か月樽熟成されます。(新樽率20〜25%。熟成期間はブドウの樹や ヴィンテージにより異なる。)赤ワインはシュールリーで樽熟成し、澱引きや濾過をせずに瓶詰されます。
果実味がしっかりした、長熟タイプのワインを特徴としています。

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主要アペラシオン

  

※ドメーヌものとネゴシアンものがあり、
    後者はMaison Doudet-Naudinのラベルで流通しています。